高槻つーしん

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「このまま赤字だと第3回は開催できないかもしれない」―主催者が語る水都くらわんか花火大会について

昨夏の高槻の夜空を彩った「水都くらわんか花火大会」。最終的には25万人ほどの来場者がある大きな花火大会でした。

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(水都くらわんか花火大会の花火)

今回はそんな「水都くらわんか花火大会」の開催へと9年ちかく進めてきた『一般社団法人水都くらわんか花火大会』の代表、井關さんに花火大会の総括を改めて伺ってきましたので掲載します。



一般社団法人水都くらわんか花火大会 代表理事

井關拓史(いせきたくじ)さん

改名前の団体「一般社団法人Light up OSAKA」から9年以上代表理事として、枚方に花火を復活させるために活動してきた方。

インタビュー

――「第1回 水都くらわんか花火大会」は何でしょう……市民的には開催していただきありがとうございましたの気持ちです。まずは第1回の総括といいますか、よかった点と改善する点について伺っていいですか。
「2014年から花火大会やるぞと言ってスタートして、8〜9年がかりでようやくちゃんとした形になりました。
本当に事故なく安全に25万人のみなさんに来ていただいて、花火を楽しんで帰ってもらえました。良かったところは、安全だったということに尽きます。
8年かけてようやく……」

――本当におめでとうございます。
「かなりの時間を費やしてやっとここまで来たので、それだけ時間かかったからこそ、すごいいいものはできたのかなと。」

――花火の上がる前にあった井關さんの涙声での思いを聞いて、みんなつられて泣きそうなったって言ってました。

「悪かった点はめっちゃリアルな話ですけど、会場の中の動線をもう少しきっちり明確にしておかないと、階段の下から手前の方で人がたまってしまって、奥は空いてるのに手前が詰まってるから、土手の上から会場内へ人が入っていけないという問題がありました。
もう少し動線をしっかり組んで、会場の中をしっかり人で埋められるようにできたらなと思います。まだまだ会場に入れたのかなと。」

――なるほど。僕的には去年は電波が悪かったイメージがありますが…

「今年はどうにかau・ソフトバンク・ドコモの移動基地局に来てもらうようにお願いしているところですね」

(話を聞いてるのは僕すどん)

――すごい赤字があったとお伺いしたんですが、なんで赤字になったんですか?

「なんで、というか総額で8000万円かかって、入りが6000万円だったっていう……」

――今年は黒字にできそうですか?

「どうですかね。僕も若干ひらつーさん頼みなとこもあるので」(※注:姉妹サイトひらつーとしてインタビューしました)

――お金ください!って書いておきます。

「ひらつーさんから花火に関連する記事が出た時に、そのタイミングで花火大会を思い出す方がたくさんいて、ちょっと入金が増えたらいいなと」

――そのあたりは存続のためにもぜひお手伝いできればと思います。(→有料観覧席の購入・協賛はコチラ / WEB募金はコチラ

今年は1億円が必要なんです。
出店料で多分1500万ぐらいで、8500万円分は協賛とか有料観覧席でいかないと駄目なんすよ。
それが今の進捗は4200万ぐらいです。40%。
花火大会を黒字にしようと思ったら、ここから伸ばして毎月毎月1600〜1700万ぐらいのペースで進めていかないといけないんです」

――そのためにも有料観覧席を増やすと聞きました。

「まだ数は不確定ですけど1500から2000組くらいの有料観覧席を用意する予定です。
それ×5〜6人ぐらい入るので、大体1万人分ぐらいでしょうか」



――今年の「第2回 水都くらわんか花火大会」についてふんわり伺っていいですか?ふんわり

「やっぱり1回目っていうのがもう完全に手探りだったんです。
予算に関しても中身もろもろを1個1個見ても、やっぱり手探りの部分が多くて。
これがやっぱり2回目となると、その辺はある程度わかっている状態になるので、もしかしたら見た目上は来場者の方から見ると、あんまり変わってないように見えるかもしれないんですけど、昨年よりも内部的にはおそらくかなり整えていけるんじゃないかなと」

――なるほど〜。

「例えば飲食店の場所、出店場所が変わってたりとか、諸々のコンテンツの場所とかは入れ替わってたりするんですよ。
これが何で場所変わってんのっていうのが、やっぱり安全上の問題とか、やっぱりいろんなやりやすさ動線であったりとか、そういうのを考慮してやっています。
来場者の方からすると、今まであった場所に飲食店ないやんみたいなところもあったりとかすると思うんですが、こっちからすると大きな理由があって、みたいな事情があります」

――ちなみに「第2回 水都くらわんか花火大会」の場所とか時間とかの詳細はもう決まってるんですか?

「交通規制の時間だけまだ決まっていなくて、イベント自体は9月17日の15時から20時で、枚方・高槻の淀川の河川敷で開催します。(→詳細は公式サイトをどうぞ)」



――最後に読者さんに言いたいこととか何かアピールしておきたいことがあればどうぞ。

「うわーめっちゃありますね。
まずはやっぱり一番最初に来るのは楽しんでほしいかなと。

枚方や高槻の人にとってのこの場所での花火大会って、すごい思い出深いものやと思うんです。

それを楽しんでもらうためにやってるので、花火大会やるってことは渋滞もするし、いろんなところが混みますし、いろんなコンビニからも商品もなくなるし、すごい迷惑かける人もいてると思うんですけど。

でもちょっと子供たちが楽しんでる顔とか見て、それを喜べる大人であってほしいなと思うので、ちゃんとルールを守る大人の背中を見せるとか、いろんな大人が子供に見せたり見守ったりできる、花火大会にしたいので、そういう意味で楽しんでほしいです。

大きな音がとか混んでるわとか、そんなイライラするんじゃなくて、笑顔で楽しんでみてほしいなというのが1つまず大前提であって」



――はい。

「花火を見たいと思ってる人がめちゃくちゃいてるので、見たいんであれば僕らがやります。
お金とマンパワーがなかったらできないですし1年かけてやるんですけど、見たいと思う気持ちがあれば、何か行動を起こしてもらえると助かります。

それが例えば募金1円でもいいと思うんです。
それがゴミを1個拾うだけでもいいと思います。

何か行動を起こさないと何も物事は始まらないし動かない。

何をしたらいいかわからんみたいな人がたくさんいてると思うので、そこにそのことや僕らの思いとかが届けばいいかなと」

――ちなみに募金はどこで受け付けてるとかは…?

ホームページでウェブ募金もできますし、あと枚方市駅〜枚方公園駅間で開催している五六市でも毎月募金のために出店しています。

あと僕が思ってるのは今年赤字やったら 、第3回はないかもわかんないです。

第1回は赤字で、なんとか各所から資金を調達して補填しました。
もし2回目も赤字やったら同じことになります。

これを毎年やるのは不可能ですよね。
これが何百万赤字ぐらいならあれですけど、去年とか2000万赤字ですからね。

それが毎年続くとできないと思うんですね。
花火がなくなるぐらいだったら、やっぱり1人が5000円なり1万円なり出して続けたいなと思うんです。

2000万って金額が大きいようで、1万円を2000人出せば埋まりますもんね。
25万人来てたんなら、1人80円ですからね」

――ちょっとでもそのお手伝いができればと思います。ありがとうございました。今年も花火を楽しみにしています!

以上、インタビューでした!


未来につづくイベントにするためにも、小さなことから協力していくときっと持続できる花火大会になるんじゃないでしょうか。


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ライター:すどん すどん